アギトアリの人工蟻巣と微生物
アギトアリの季節がやってきましたね。
といっても家の周りには生息していないので、見る機会がないのですが・・・
我が家で飼育しているアギトアリは2年前、今や有名な武蔵村山市で採集してきたものです。

飼育に関する情報がほとんどない中、様々な試行錯誤や壁にぶつかりながらも少しずつ前進し、今では働きアリが200を超える立派なコロニーになりました。

飼育を始めたばかりはこれしかいませんでした。女王は減って今は1匹です。
働きアリの数が増えてくると、大変なのはエサやりです。毎日与えないと幼虫や蛹が食べられてしまうのです。そしてエサを沢山与えれば、当然ゴミの量も増えてきます。
最近は少し面倒になって、頻繁に掃除をしていないのですが、意外にも悪臭がしません。
先日、うわーゴミが溜まってる!と久々に飼育ケースの蓋を開けたのですが、漂ってきたのは土のような優しい香りでした。
なぜ掃除をさぼっていたにも関わらず悪臭がしなかったのでしょうか。
実は以前から取り組んでいることがあって、その効果が現れているのでは?と思っています。
次の写真を見てみましょう。

ゴミです!
カビまで生えてるじゃーんとバカにした方、ちょっと待ってください。
このカビが実は良いみたいなのです。
これは偶然生えてきたカビですが、青かびのような臭さがなく、むしろ食用キノコのような匂いです。
さらに特徴としては、放置しておけば腐敗臭が発生するような食べ残しに生えてくれて(写真がそれ)、分解してくれるので嫌な臭いが出ないのです。
僕はこの菌を大切にしていて、新しい飼育ケースにわざわざ移植しているほどです。
よーくみると所々小さい球体が付いていますが、この菌糸に関係するものなのでしょうか・・・。
そうそう、このカビの利点がもう一つありました。
それはこのカビが生えると、そこへコナダニが近づけないことです。ダニはエサを求めて歩き回っているのですが、肝心のエサがカビでガードされているので、食べられないのです。結果としてダニの大量発生を抑えているようです。
しかし、カビはリスクもあります。大型のアギトアリだからこそ共存できていますが、小さいアリでは免疫がないかもしれません。
また、生えてきたカビが、一体どんなものなのか特定するのは困難です。中にがアリに害を与えるものもあるでしょう。ひょっとすると害を与える方が多いのかもしれません。
この記事をよんで、自分の飼育しているアリのケースにカビが生えてきても、わーいなどと思わないでくださいね。(さすがにないと思いますが)
続いてはカブトマットです。

これは幼虫の繭づくりの足台として入れたものですが、元々はよく発酵させたマットですから、中には沢山の微生物がいるはずです。これらの微生物も巣内の不要物を分解しているのではと期待しています。

最後に濾過バクテリアです。これはもともとお魚に使う水を綺麗にするものです。
説明には、アンモニアなどの有害物質を好んで食べてくれると書いてあります。
アリの巣に使えるのかと声が聞こえてきそうですが、アリの巣にも給水して水が入っているのですから、問題ないと勝手に思っています。このバクテリア水を給水する水に少量混ぜて使っています。

最後に石膏についてです。
使用しているものはごく普通の石膏ですが、赤玉土を混ぜています。石膏に色があるのはそのためです。
この石膏に混ざった土が、有益な微生物の棲みかになるのではと期待しています。
これらはどの程度の効果があるのか目に見える形で示すのが難しく、安全性についても疑問が残るので、ブログに乗せようか迷ったのですが、蟻たちは元気な訳ですし、悪臭も軽減できているのですから、一つの取り組みとして紹介しておいてもいいかなと思い書いてみました。
といっても家の周りには生息していないので、見る機会がないのですが・・・
我が家で飼育しているアギトアリは2年前、今や有名な武蔵村山市で採集してきたものです。

飼育に関する情報がほとんどない中、様々な試行錯誤や壁にぶつかりながらも少しずつ前進し、今では働きアリが200を超える立派なコロニーになりました。

飼育を始めたばかりはこれしかいませんでした。女王は減って今は1匹です。
働きアリの数が増えてくると、大変なのはエサやりです。毎日与えないと幼虫や蛹が食べられてしまうのです。そしてエサを沢山与えれば、当然ゴミの量も増えてきます。
最近は少し面倒になって、頻繁に掃除をしていないのですが、意外にも悪臭がしません。
先日、うわーゴミが溜まってる!と久々に飼育ケースの蓋を開けたのですが、漂ってきたのは土のような優しい香りでした。
なぜ掃除をさぼっていたにも関わらず悪臭がしなかったのでしょうか。
実は以前から取り組んでいることがあって、その効果が現れているのでは?と思っています。
次の写真を見てみましょう。

ゴミです!
カビまで生えてるじゃーんとバカにした方、ちょっと待ってください。
このカビが実は良いみたいなのです。
これは偶然生えてきたカビですが、青かびのような臭さがなく、むしろ食用キノコのような匂いです。
さらに特徴としては、放置しておけば腐敗臭が発生するような食べ残しに生えてくれて(写真がそれ)、分解してくれるので嫌な臭いが出ないのです。
僕はこの菌を大切にしていて、新しい飼育ケースにわざわざ移植しているほどです。
よーくみると所々小さい球体が付いていますが、この菌糸に関係するものなのでしょうか・・・。
そうそう、このカビの利点がもう一つありました。
それはこのカビが生えると、そこへコナダニが近づけないことです。ダニはエサを求めて歩き回っているのですが、肝心のエサがカビでガードされているので、食べられないのです。結果としてダニの大量発生を抑えているようです。
しかし、カビはリスクもあります。大型のアギトアリだからこそ共存できていますが、小さいアリでは免疫がないかもしれません。
また、生えてきたカビが、一体どんなものなのか特定するのは困難です。中にがアリに害を与えるものもあるでしょう。ひょっとすると害を与える方が多いのかもしれません。
この記事をよんで、自分の飼育しているアリのケースにカビが生えてきても、わーいなどと思わないでくださいね。(さすがにないと思いますが)
続いてはカブトマットです。

これは幼虫の繭づくりの足台として入れたものですが、元々はよく発酵させたマットですから、中には沢山の微生物がいるはずです。これらの微生物も巣内の不要物を分解しているのではと期待しています。
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最後に濾過バクテリアです。これはもともとお魚に使う水を綺麗にするものです。
説明には、アンモニアなどの有害物質を好んで食べてくれると書いてあります。
アリの巣に使えるのかと声が聞こえてきそうですが、アリの巣にも給水して水が入っているのですから、問題ないと勝手に思っています。このバクテリア水を給水する水に少量混ぜて使っています。

最後に石膏についてです。
使用しているものはごく普通の石膏ですが、赤玉土を混ぜています。石膏に色があるのはそのためです。
この石膏に混ざった土が、有益な微生物の棲みかになるのではと期待しています。
これらはどの程度の効果があるのか目に見える形で示すのが難しく、安全性についても疑問が残るので、ブログに乗せようか迷ったのですが、蟻たちは元気な訳ですし、悪臭も軽減できているのですから、一つの取り組みとして紹介しておいてもいいかなと思い書いてみました。
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