コロニー合体

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(写真一枚目)このコロニーは、2005年に福井県産のトゲアリ新女王を、
クロオオアリに寄生させたもので、一時期は30匹近い働きアリが誕生したが、今年6月初め頃、1桁台に減ってしまい、コロニー存続の危機に直面していた。
女王は1匹で単雌。

(二枚目)一方こちらは、今年5月に採集した山梨産のトゲアリで、働きアリのみのコロニー。
数十匹の働きアリと、幼虫を飼育ケースに移し、飼育観察していた。

(三枚目)この両者を、試験的に放し飼いにしてみたところ、
当初は互いに敵対性を示し、近づくこともなかったが、
今日になって突然、上記の2つのコロニーが合体し、一つのコロニーになってしまったのだ。

Polyrhachis lamellidens

トビイロシワの侵入

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アズマオオズアリとトビイロシワアリは相性が悪い。
最初に戦いを挑むのはトビイロシワアリの方である。
2年前,アズマオオズアリの巣に,トビイロシワアリの大群が突入していった。
そして,数日後には,兵隊アリの死骸が散らばっているばかりで,そのアズマオオズアリのコロニーの姿はなくなってしまったのだ。
今回はそんな大惨事には至らなかったが,体を傷つけた個体が少数見られた。

一方で,アミメアリと,トビイロケアリは平和主義?のようだ。
巣が近く,お互い何度も接触しているうちに,警戒心が弱くなったのか。

Pheidole fervida
Tetramorium tsushimae
Pristomyrmex punctatus
Lasius japonicus

トゲアリ多雌化

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昨年のトゲアリ多雌計画だが,今も2匹の女王は生きている。
しかし,寄主となるクロオオアリの死亡が続き,10匹を切ってしまった。
また,ダニの発生,卵がふ化しない等の問題で,コロニーを成育していくのは難しいと考えていた。

数日前の記事でトゲアリを採集したと載せたが,その働きアリの一部に,今回の2匹の女王を導入し,ある程度コロニーとしての形を作ることにした。
以下の写真は,働きアリの群れに,2匹の女王を導入した後の物である。
赤枠内に女王が見える。
今後,どのように発展していくのか,興味深い。

Polyrhachis lamellidens

トゲアリ採集

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偶然立ち寄った林縁にトゲアリが生息していた。
朽ち木が腐り,腐葉土質になった部分から,コンクリート側の隙間にかけて営巣していた。
トゲアリは立ち木の洞とイメージしていたので,採集は困難だろうと思っていた。
しかし,このコロニーは何とかして採集できそうだ。

まず,スコップで一掘りしてみると,ある程度の働きアリと幼虫が出てきた。
興奮した働きアリが,群をなしてあふれ出てくる。
ただ,枯れ草や枝が邪魔をしているため,スコップが思うように入らなくなった。
さて,どうしようかと眺めていると,巣内は複雑な形をしているわけでもなく,
何か一つの大きな空間が存在しているように見えた。
そこで,意を決して素手を,その空間に差し込んでみた。
すぐにその手は,なにかザラザラする大きな物に触れた。
その時,それがアリだとは思えなかった。何か枯れ草でも触っているのだろうと思っていた。
トゲアリの働きアリが噛みついて来るので,いつまでも手を入れているわけに行かず,とりあえずその異物をぐっと掴んで抜いてみたのだが,それを見て驚いた。
握っていたのは,おにぎりくらいの塊なのだが,それ全てが働きアリだったのだ。

働きアリは互いに脚を絡み合わせて,一つの生き物のようになっている。
もちろん,ちょっと振ったり,吸虫管で吸おうとしても,その塊は崩れないだろう。
そのくらい,しっかりとしている。
よく,図鑑でグンタイアリの群れをみて凄いなぁと思ったことがあったが,まさにそのような感じだろうか?
それから何度か手を差し込み,そのようなアリの塊を幾つか出した。
さあ,ずいぶんな数の働きアリと幼虫が捕れたが,
この群れの中から,女王の存在は確認できていない。
しかし,今後のトゲアリ飼育をサポートしてくれるだろう。

Polyrhachis lamellidens

ウメマツアリ

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林縁に落ちている,湿って柔らかい朽ち木に営巣していた。
羽アリが生産されている,大きなコロニーだ。
本種は正常翅型と短翅型が存在する。
このコロニーで見られる雌アリの殆どは,
写真のように退化した短い翅を持つ短翅型である。
右の黒い個体は雄。

短翅型の雌が大半を占める中,少数の正常翅型も見られた(上の個体)。
残念ながら,このコロニーが単雌か多雌かは確認できなかった。

データベースには,ウメマツアリの営巣場所を朽ち木中としているが,
実際,土中からも多くのコロニーを見つけることができる。
土中から採集したコロニーには,複数の脱翅雌が見られた。

Vollenhovia emeryi

気になるヤマアリ

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(写真一枚目)一般的と思われるクロヤマアリ。体長は約6ミリ。データベースの記述通りだ。


(二枚目)そしてこちらがハヤシクロヤマアリ。体長は未計測であったが,
外見からして,間違いなくハヤシクロヤマアリである。


(三枚目)では,このアリはどうだろう?
体色はハヤシクロヤマアリに近いが,
体表の光沢は,クロヤマアリと変わらない。
さらに体長は空腹時でも7ミリあり,
満腹時であれば,8ミリに達すると思われる。

クロヤマアリとハヤシクロヤマアリの雑種の様なものが存在するのか。
それとも,発展したクロヤマアリのコロニーから,
通常より大型の働きアリが誕生しただけなのか。
そうでもなければ,ハヤシクロヤマやクロヤマでもない別種が存在するか?

この事については,周りでも話題が出ていたと思う。

Formica

ヒゲナガアメイロケアリ

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女王アリ。これまでに100個近い卵を産んでいる。
こちらは8日に誕生した働きアリ、サイズは3ミリ弱。
殆ど動く様子は無い。隣には越冬幼虫がいる。

Lasius meridionalis
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